一期一会。−2−
ー10分後。
ピーンポーンとチャイムが鳴る。
え、もう来たの?
ダルい身体を無理やり起こして、
ベッドから降りた。
…っ、やばい、フラつくんだけど…。
壁を伝いながら、玄関のドアを開ける。
そこには、写真通りの彩羽が
立っていた。
分かってても、驚いてしまう。
『…本当に来たの?』
口元を押さえて聞いたら、彩羽は
ちょっとびっくりしたように口を開いた。
「来ること、知ってたの?」
『いや…まぁ』
「そっか、じゃあ上がらせてもらうね」
あ、上がる…!?
石化する俺を無視して、彩羽は
袋を持って中へ入っていく。
「え、広。
葵の家ってお金持ちなの?」
慣れた様子でリビングまで行ってしまうから、慌てて後を追う。
ちょっ、流石にそれは危ないって!
フラつきなんて最早二の次。
男の家に上がり込むなんて、やっちゃダメ
でしょうが!
『彩羽…、ここにいたら、風邪をうつし
ちゃうから帰ったほうがいいよ』
ピーンポーンとチャイムが鳴る。
え、もう来たの?
ダルい身体を無理やり起こして、
ベッドから降りた。
…っ、やばい、フラつくんだけど…。
壁を伝いながら、玄関のドアを開ける。
そこには、写真通りの彩羽が
立っていた。
分かってても、驚いてしまう。
『…本当に来たの?』
口元を押さえて聞いたら、彩羽は
ちょっとびっくりしたように口を開いた。
「来ること、知ってたの?」
『いや…まぁ』
「そっか、じゃあ上がらせてもらうね」
あ、上がる…!?
石化する俺を無視して、彩羽は
袋を持って中へ入っていく。
「え、広。
葵の家ってお金持ちなの?」
慣れた様子でリビングまで行ってしまうから、慌てて後を追う。
ちょっ、流石にそれは危ないって!
フラつきなんて最早二の次。
男の家に上がり込むなんて、やっちゃダメ
でしょうが!
『彩羽…、ここにいたら、風邪をうつし
ちゃうから帰ったほうがいいよ』