一期一会。−2−
一人ぼっちなんかじゃ、なかったんだ。
ようやく、心の内の寂しさが、傷ついた想いが救われたような気がした。
…生きててよかった、って思えた。
…ありがとう、葵。
葵のおかげでやっと、あの日のまま、
置き去りにされた過去の私を抱きしめられるよ。
…“もう、一人じゃないよ”って。
葵を起こさないように、そっとベッドの
真ん中に移動させて、布団をかけてあげる。
そして、子供みたいな無防備な寝顔をジッと見つめて、静かに笑った。
『大好きだよ、葵』
聞こえないのもわかってて、それでも言いたかった。
寝落ちして、告白の返事も聞き逃したなんて知ったら、きっと残念がるだろうけど。
…私、とっても幸せだよ。
葵の“好き”が、私自身が誰かを好きになれたことが嬉しいんだよ。
…この気持ちは、ちゃんと伝えるね。
ようやく、心の内の寂しさが、傷ついた想いが救われたような気がした。
…生きててよかった、って思えた。
…ありがとう、葵。
葵のおかげでやっと、あの日のまま、
置き去りにされた過去の私を抱きしめられるよ。
…“もう、一人じゃないよ”って。
葵を起こさないように、そっとベッドの
真ん中に移動させて、布団をかけてあげる。
そして、子供みたいな無防備な寝顔をジッと見つめて、静かに笑った。
『大好きだよ、葵』
聞こえないのもわかってて、それでも言いたかった。
寝落ちして、告白の返事も聞き逃したなんて知ったら、きっと残念がるだろうけど。
…私、とっても幸せだよ。
葵の“好き”が、私自身が誰かを好きになれたことが嬉しいんだよ。
…この気持ちは、ちゃんと伝えるね。