君の花嫁    ~シリーズ番外編 恋のライバルに宣戦布告されました!?~


家に帰り、義妹の莉奈ちゃんと夕飯を住ませる。
部屋で勉強しながら伊織の帰りを待っていると、帰ってきた気配を感じた。
リビングに行くと、伊織と風間さんが話ながらソファーに座っていた。
私に気がつくと伊織が笑顔を見せる。

「真琴。まだ寝てなかったのか」
「おかえりなさい。ちょっと聞きたいことがあって……」
「なに? 勉強のこと?」

伊織が私に向き直したため、風間さんが立ち上がった。

「では、私はこれで帰りますね」
「あの……、風間さんも少しいいですか?」

リビングを出ていこうとする風間さんを呼び止めた。
伊織と風間さんは不思議そうに顔を見合わせてから、再度ソファーに座り直す。
私は2人の前に、今日、肇君がプリントアウトしてくれたあの紙を差し出す。

「これ、どういうこと?」

静にそう言って見せると、2人はチラッと顔を合わせた。

「これ、日葵ちゃんだよね? どうしてこの子が伊織の会社のモデルをしているの?」

私の問いに、伊織が口を開く。

「今年中のモデルは彼女がやることに決まったんだ」
「決まったって……、いつ?」
「文化祭のとき」

え……、文化祭のときって……。
日葵ちゃんに告白されて断っておきながら、自分の会社のモデルには起用するの?







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