干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
「ん?」
「いえ。友野さんはいつも仕事に対しても、人に対しても真っすぐだな、と思って。僕も見習わないと」
「え?! そんな。なんか、副社長に褒められると恥ずかしいです……」
美琴は、真っ赤になった頬をわざと隠すように、顔の前で両手を振った。
副社長は、あははと笑っている。
「そういえば、ずっと気になってたんですけど。前に『胸を張って仕事がしたい。そうでなきゃ顔向けできない』って言ってたのは、どういう意味ですか?」
副社長の言葉を聞き、美琴の頭の中にふっとあの渓谷での出来事が浮かんだ。
――ずっと憧れていたSNSの人……。水上さんは、何か関係があるの……?
「えっと。それは……」
何と説明しようかと美琴が口ごもっていると、突然フロアにつながる後ろの扉が勢いよく開いた。
「お待ちしてました! どうぞどうぞ。中に入ってください」
満面の笑みを浮かべた笹野課長に案内され中に入ると、商談スペースにはすでにもう一名が座って待っていた。
「いえ。友野さんはいつも仕事に対しても、人に対しても真っすぐだな、と思って。僕も見習わないと」
「え?! そんな。なんか、副社長に褒められると恥ずかしいです……」
美琴は、真っ赤になった頬をわざと隠すように、顔の前で両手を振った。
副社長は、あははと笑っている。
「そういえば、ずっと気になってたんですけど。前に『胸を張って仕事がしたい。そうでなきゃ顔向けできない』って言ってたのは、どういう意味ですか?」
副社長の言葉を聞き、美琴の頭の中にふっとあの渓谷での出来事が浮かんだ。
――ずっと憧れていたSNSの人……。水上さんは、何か関係があるの……?
「えっと。それは……」
何と説明しようかと美琴が口ごもっていると、突然フロアにつながる後ろの扉が勢いよく開いた。
「お待ちしてました! どうぞどうぞ。中に入ってください」
満面の笑みを浮かべた笹野課長に案内され中に入ると、商談スペースにはすでにもう一名が座って待っていた。