干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
「え?!」
美琴は思わず大きな声を出し、慌てて副社長を振り返る。
副社長も一瞬目を丸くさせていたが、すぐに落ち着いた笑顔を見せた。
「こちらとしては、願ってもない事です。ぜひ私共でお役に立てるのでしたら」
「ぜひ! ぜひお願いします」
森山さんは立ち上がり、副社長の顔を覗き込む。
「ただ、ちょっと難点がありまして……」
森山さんは落ち着きを取り戻すと、椅子に座りなおした。
「と、言いますと?」
「店舗は10坪と狭いので、大きなディスプレイは置けないと思います。それと……オープンが来月でして」
――来月?!
美琴は心の中で大きな声を出しながら、そっと副社長の様子を窺う。
副社長は表情一つ変えず、すぐに大きく頷いた。
「わかりました。では、急いだほうが良いですね。今の時点でわかる範囲で構いませんので、詳細を教えていただけますか?」
メモを取りながら、森山さんと打ち合わせをする副社長の横顔を、美琴はじっと見つめていた。
美琴は思わず大きな声を出し、慌てて副社長を振り返る。
副社長も一瞬目を丸くさせていたが、すぐに落ち着いた笑顔を見せた。
「こちらとしては、願ってもない事です。ぜひ私共でお役に立てるのでしたら」
「ぜひ! ぜひお願いします」
森山さんは立ち上がり、副社長の顔を覗き込む。
「ただ、ちょっと難点がありまして……」
森山さんは落ち着きを取り戻すと、椅子に座りなおした。
「と、言いますと?」
「店舗は10坪と狭いので、大きなディスプレイは置けないと思います。それと……オープンが来月でして」
――来月?!
美琴は心の中で大きな声を出しながら、そっと副社長の様子を窺う。
副社長は表情一つ変えず、すぐに大きく頷いた。
「わかりました。では、急いだほうが良いですね。今の時点でわかる範囲で構いませんので、詳細を教えていただけますか?」
メモを取りながら、森山さんと打ち合わせをする副社長の横顔を、美琴はじっと見つめていた。