干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
「友野さんはこの写真を見て、どこが寂しく感じますか?」
「え?」
美琴は副社長から写真を受け取り、手を伸ばし目を細めて見つめる。
「うーん」
今度は窓に向けて手を伸ばし、同じように写真を見た。
「あ……。壁ですか?!」
大きな声を出して振り向く美琴に、副社長は笑顔で頷き返した。
「そうなんですよ。壁、あとは窓枠の上から天井までの空間。ここが白くて一番広い範囲なんです。これをどうにか使える手はないものか……」
「うーん……」
美琴は顎に手を当て、副社長は腕を組み、二人で押し黙った。
しばらくして、その静寂を打ち破るかの様に、バンッと勢いよく副社長室の扉が開いた。
「たっだいまー! あれ? どしたの?」
元気よく入って来た東が、二人の様子を見てとぼけた声を出している。
「え?」
美琴は副社長から写真を受け取り、手を伸ばし目を細めて見つめる。
「うーん」
今度は窓に向けて手を伸ばし、同じように写真を見た。
「あ……。壁ですか?!」
大きな声を出して振り向く美琴に、副社長は笑顔で頷き返した。
「そうなんですよ。壁、あとは窓枠の上から天井までの空間。ここが白くて一番広い範囲なんです。これをどうにか使える手はないものか……」
「うーん……」
美琴は顎に手を当て、副社長は腕を組み、二人で押し黙った。
しばらくして、その静寂を打ち破るかの様に、バンッと勢いよく副社長室の扉が開いた。
「たっだいまー! あれ? どしたの?」
元気よく入って来た東が、二人の様子を見てとぼけた声を出している。