干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
居心地のよさ
「宮さん、すみません……。作業台、使わせてもらっちゃって」
美琴は温室に荷物を運びこみながら、管理をしているベテランスタッフの宮本に声をかけた。
「いいよ、いいよ。それにしても、これをどうするんだい?」
宮本は、細長い葉を縦横無尽に広げる、コウモリランに目を丸くして言った。
「えへへ。今からこれを、板付けするんです」
「板付け?! まさか、手作業で?!」
「そうなんですよ。意外とできるらしくって」
美琴はコウモリランを、両手で持ち上げてみせる。
葉の長さを入れると、50㎝は優に超える大きさだ。
“コウモリラン”と言う名は別名で、正式には“ビカクシダ”と言い、意味は“大鹿の角”。
細かく分岐しながら伸び広がる葉は、シカの角さながらであり、木にぶら下がるコウモリのようでもある。
しばらくするとガチャリと扉が開き、腕まくりをした副社長と東、滝山の三人が他の材料を持って中に入って来た。
美琴は温室に荷物を運びこみながら、管理をしているベテランスタッフの宮本に声をかけた。
「いいよ、いいよ。それにしても、これをどうするんだい?」
宮本は、細長い葉を縦横無尽に広げる、コウモリランに目を丸くして言った。
「えへへ。今からこれを、板付けするんです」
「板付け?! まさか、手作業で?!」
「そうなんですよ。意外とできるらしくって」
美琴はコウモリランを、両手で持ち上げてみせる。
葉の長さを入れると、50㎝は優に超える大きさだ。
“コウモリラン”と言う名は別名で、正式には“ビカクシダ”と言い、意味は“大鹿の角”。
細かく分岐しながら伸び広がる葉は、シカの角さながらであり、木にぶら下がるコウモリのようでもある。
しばらくするとガチャリと扉が開き、腕まくりをした副社長と東、滝山の三人が他の材料を持って中に入って来た。