干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
はじめてのボランティア
「朔人さん。部長をお探しですか?」
部長の席の前に立つ朔人の後ろ姿を見かけ、メンテナンス部のスタッフが声をかけた。
もうとっくに定時は過ぎている時間だ。
メンテナンス部のスタッフも半数以上が帰っており、人影はまばらだった。
「はい。ちょっと用事があって……」
朔人はすぐに振り返り、満面の笑みを浮かべて答える。
「あの、部長は定例の会議が伸びていて、もう少ししたら戻ると思うんですが……」
スタッフは壁の時計に目をやった。
「いえ。大丈夫です! もう、用はすみましたから」
「え? どういう……?」
スタッフの疑問の声には耳を傾けず、朔人は笑顔のまま手に持っていたスマートフォンを後ろのポケットにしまい部屋を後にした。
部長の席の前に立つ朔人の後ろ姿を見かけ、メンテナンス部のスタッフが声をかけた。
もうとっくに定時は過ぎている時間だ。
メンテナンス部のスタッフも半数以上が帰っており、人影はまばらだった。
「はい。ちょっと用事があって……」
朔人はすぐに振り返り、満面の笑みを浮かべて答える。
「あの、部長は定例の会議が伸びていて、もう少ししたら戻ると思うんですが……」
スタッフは壁の時計に目をやった。
「いえ。大丈夫です! もう、用はすみましたから」
「え? どういう……?」
スタッフの疑問の声には耳を傾けず、朔人は笑顔のまま手に持っていたスマートフォンを後ろのポケットにしまい部屋を後にした。