干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
「あの。この刈ったものはどうするんですか?」
美琴は袋の中に、草をぎゅうぎゅうに詰め込みながら雅也に聞いた。
「うーん。ほとんどが燃えるゴミとして、処理されるんだよね。時には再利用したいって人に、提供したりしてるみたいだけど」
慣れた手つきで草を刈りながら、雅也はしたたる汗を首元のタオルで拭った。
「ふーん」
雅也が動くたびに、サファリハットからのぞく前髪がさらさらと揺れる。
美琴はそのため息が出そうになる横顔を、そっと眺めていた。
ある程度作業が終わりに近づき、美琴達はあの滝つぼが見える斜面に腰かける。
「この景色を見ながらお茶が飲めるなんて……贅沢すぎます!」
美琴は両腕を伸ばし深呼吸をして、森の空気と滝つぼに落ちる水の音を全身にしみこませようとする。
「滑落経験者としては、より感慨深いんじゃない?」
雅也があははと笑い、美琴もつられて大笑いした。
美琴は袋の中に、草をぎゅうぎゅうに詰め込みながら雅也に聞いた。
「うーん。ほとんどが燃えるゴミとして、処理されるんだよね。時には再利用したいって人に、提供したりしてるみたいだけど」
慣れた手つきで草を刈りながら、雅也はしたたる汗を首元のタオルで拭った。
「ふーん」
雅也が動くたびに、サファリハットからのぞく前髪がさらさらと揺れる。
美琴はそのため息が出そうになる横顔を、そっと眺めていた。
ある程度作業が終わりに近づき、美琴達はあの滝つぼが見える斜面に腰かける。
「この景色を見ながらお茶が飲めるなんて……贅沢すぎます!」
美琴は両腕を伸ばし深呼吸をして、森の空気と滝つぼに落ちる水の音を全身にしみこませようとする。
「滑落経験者としては、より感慨深いんじゃない?」
雅也があははと笑い、美琴もつられて大笑いした。