干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
美琴を見送った後、俊介はデスクの椅子に深く腰をかける。
そのまましばらく、パソコンの画面をぼんやりと眺めていた。
さっきまで目の前で煌めいていた夜景と、頬を赤く染めた美琴の顔が浮かぶ。
――何やってんだ……。
俊介は、思わず赤くなった自分の顔を腕で覆い天井を見上げた。
――誰にも心を開かないつもりだったのに……。
美琴の顔を見ていたら、気持ちが止められなかったのだ。
自分にも、こんな感情が残っていたのかと小さく笑う。
ふとスマートフォンの画面が光り、呼び出し音が響いた。
「部長? どうしたんですか?」
そう言いながら耳に当てたスマートフォンを、俊介は咄嗟に引き離した。
部長は東たちと飲んでいる途中なのか、後ろでは飲み屋の酔っぱらい達の張り裂けんばかりの大声が響いている。
そのまましばらく、パソコンの画面をぼんやりと眺めていた。
さっきまで目の前で煌めいていた夜景と、頬を赤く染めた美琴の顔が浮かぶ。
――何やってんだ……。
俊介は、思わず赤くなった自分の顔を腕で覆い天井を見上げた。
――誰にも心を開かないつもりだったのに……。
美琴の顔を見ていたら、気持ちが止められなかったのだ。
自分にも、こんな感情が残っていたのかと小さく笑う。
ふとスマートフォンの画面が光り、呼び出し音が響いた。
「部長? どうしたんですか?」
そう言いながら耳に当てたスマートフォンを、俊介は咄嗟に引き離した。
部長は東たちと飲んでいる途中なのか、後ろでは飲み屋の酔っぱらい達の張り裂けんばかりの大声が響いている。