干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
美琴が働く、グリーンデザインインターナショナルは、オフィスや店舗などへ観葉植物を貸し出ししている会社だ。
レンタルされた植物は、定期的にスタッフが手入れやメンテナンスに行くのだが、美琴はそのメンテナンススタッフの一人である。
「そういや、打ち合わせって何だろうな……」
美琴は軽の車に、メンテナンス用のバケツや霧吹きなど、荷物を積み込みながら首をひねる。
正直、美琴は立ち回りが上手い同僚と比べると、上からの評価は低い。
わざわざ打ち合わせに呼ばれることなんて、今までは皆無だった。
「どっかでお偉いさんに目つけられてたとか……?! クビ?!」
車の窓ガラスには、青ざめた顔と前髪をくくった、赤いポンポンが揺れるのが映る。
白いポロシャツ、黒のパンツの制服に黒縁メガネ、ポンパドールの前髪が美琴のトレードマークだ。
「干物ちゃん」と呼ばれる所以のそのちょんまげに似た前髪を触り、もう一度キュッと結びなおした。
レンタルされた植物は、定期的にスタッフが手入れやメンテナンスに行くのだが、美琴はそのメンテナンススタッフの一人である。
「そういや、打ち合わせって何だろうな……」
美琴は軽の車に、メンテナンス用のバケツや霧吹きなど、荷物を積み込みながら首をひねる。
正直、美琴は立ち回りが上手い同僚と比べると、上からの評価は低い。
わざわざ打ち合わせに呼ばれることなんて、今までは皆無だった。
「どっかでお偉いさんに目つけられてたとか……?! クビ?!」
車の窓ガラスには、青ざめた顔と前髪をくくった、赤いポンポンが揺れるのが映る。
白いポロシャツ、黒のパンツの制服に黒縁メガネ、ポンパドールの前髪が美琴のトレードマークだ。
「干物ちゃん」と呼ばれる所以のそのちょんまげに似た前髪を触り、もう一度キュッと結びなおした。