干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
慌てて肩で息をしながら入って来た二人に、打ち合わせをしていた副社長と部長が不思議そうに顔を上げる。
美琴は副社長の顔を見た途端、さっきまでの事が吹っ飛んだようにボンっと顔が真っ赤になってしまった。
――まずい……。副社長の顔見たら、一瞬、頭が真っ白になっちゃった。
美琴がもじもじと上目遣いで副社長を見ると、副社長の頬もうっすらピンク色に見える。
「おやおや……」
東が二人の様子に目を細めた。
「おまえら慌ててどうしたんだよ」
何も気がつかない様子の部長が呑気な声を出した。
「と、友野さん。ほら……」
滝山に肘で小突かれ、美琴ははっと正気を取り戻す。
「あ、あの。さっきメンテスタッフから聞いたんですけど、トータルがうちのスタッフを引き抜きしてるって」
“引き抜き”と言う言葉を聞いた途端、目の前の三人の顔色が変わった。
「引き抜きだと?!」
部長が机に手をつき、鬼のような形相で立ち上がった。
美琴は副社長の顔を見た途端、さっきまでの事が吹っ飛んだようにボンっと顔が真っ赤になってしまった。
――まずい……。副社長の顔見たら、一瞬、頭が真っ白になっちゃった。
美琴がもじもじと上目遣いで副社長を見ると、副社長の頬もうっすらピンク色に見える。
「おやおや……」
東が二人の様子に目を細めた。
「おまえら慌ててどうしたんだよ」
何も気がつかない様子の部長が呑気な声を出した。
「と、友野さん。ほら……」
滝山に肘で小突かれ、美琴ははっと正気を取り戻す。
「あ、あの。さっきメンテスタッフから聞いたんですけど、トータルがうちのスタッフを引き抜きしてるって」
“引き抜き”と言う言葉を聞いた途端、目の前の三人の顔色が変わった。
「引き抜きだと?!」
部長が机に手をつき、鬼のような形相で立ち上がった。