干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
「友野さん。詳しく教えてください」
美琴は、先ほどの社食での会話をそのままみんなに伝えた。
副社長は腕を組み、じっと黙って聞いている。
「取引先の次は社員……。ちょっと、本気でやばいんじゃないの?!」
東が首を振りながら腰に手を当てた。
「部長。この事はご存じでなかったということですよね?」
副社長が部長に念を押すように聞く。
「はい。今月末で退職するスタッフは、退職理由を家庭の事情と言っていました。先に辞めたスタッフは、たぶん二カ月前に退職した男性社員でしょう。まさか……トータルから声がかかっていたなんて」
部長は額に手を当てながら、ソファに座り込む。
「ちなみにこの二人の実力は?」
「トップクラスです。取引先からの評判もいい。だから辞めると言いだした時に何度か説得しました」
「つまり……内情を知っている人がトータルに情報を流した可能性があるってことですよね」
その場の全員が副社長の言葉に息をのみ、部屋は沈黙に包まれた。
美琴は、先ほどの社食での会話をそのままみんなに伝えた。
副社長は腕を組み、じっと黙って聞いている。
「取引先の次は社員……。ちょっと、本気でやばいんじゃないの?!」
東が首を振りながら腰に手を当てた。
「部長。この事はご存じでなかったということですよね?」
副社長が部長に念を押すように聞く。
「はい。今月末で退職するスタッフは、退職理由を家庭の事情と言っていました。先に辞めたスタッフは、たぶん二カ月前に退職した男性社員でしょう。まさか……トータルから声がかかっていたなんて」
部長は額に手を当てながら、ソファに座り込む。
「ちなみにこの二人の実力は?」
「トップクラスです。取引先からの評判もいい。だから辞めると言いだした時に何度か説得しました」
「つまり……内情を知っている人がトータルに情報を流した可能性があるってことですよね」
その場の全員が副社長の言葉に息をのみ、部屋は沈黙に包まれた。