干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
「ま、気にしてもしょうがないか!」
美琴が気を取り直して、車に乗り込もうとした時、入口から一台の黒塗りの車が入って来た。
「副社長。おはようございます」
聞き慣れない声が聞こえ、美琴は顔を上げる。
エントランスの前に乗りつけられた車からは、スーツ姿の男性がゆっくりと降りる様子が見えた。
男性が前に立った途端、出迎えに出ていた数名の社員が一斉に頭を下げる。
「すご! 副社長って、社長の息子だっけ?」
この会社でも、副社長ともなると、ああいった待遇なんだと驚く。
そして初めて見る副社長の後ろ姿は、背が高くすらっとした印象だった。
「まぁ、末端社員の私にはカンケーないか。雲の上のお人です」
エントランスの中に入っていく後ろ姿を見送りながら、美琴は勢いよく車の扉を閉じた。
美琴が気を取り直して、車に乗り込もうとした時、入口から一台の黒塗りの車が入って来た。
「副社長。おはようございます」
聞き慣れない声が聞こえ、美琴は顔を上げる。
エントランスの前に乗りつけられた車からは、スーツ姿の男性がゆっくりと降りる様子が見えた。
男性が前に立った途端、出迎えに出ていた数名の社員が一斉に頭を下げる。
「すご! 副社長って、社長の息子だっけ?」
この会社でも、副社長ともなると、ああいった待遇なんだと驚く。
そして初めて見る副社長の後ろ姿は、背が高くすらっとした印象だった。
「まぁ、末端社員の私にはカンケーないか。雲の上のお人です」
エントランスの中に入っていく後ろ姿を見送りながら、美琴は勢いよく車の扉を閉じた。