干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
「ひとつだけ聞きたい。トータルがやってる事……雅也は知ってるのか?」
副社長は、あくまで冷静だが厳しい声を出す。
その時一瞬、雅也の瞳の中に悲しい光が浮かんだ気がした。
――え……。
美琴の目線の先で、その瞳が突き刺さる。
でも次の瞬間、雅也はいつもの笑顔に戻っていた。
「それよりも。ちょっとだけ、美琴ちゃんをお借りしてもいいかな?」
「は? どういうことだよ。そもそも知り合いだなんて、聞いてなかった」
東が、美琴を行かせまいと目の前に手を広げ、美琴を振り返った。
「トータルはうちの内情を知る人物から情報を得ている……疑うわけじゃないけど、ちゃんと説明してくれる?」
「わ、私は……」
「干物……おまえ、どういう……」
後ろからは部長のかすかに震えた声が耳に響いていた。
副社長は、あくまで冷静だが厳しい声を出す。
その時一瞬、雅也の瞳の中に悲しい光が浮かんだ気がした。
――え……。
美琴の目線の先で、その瞳が突き刺さる。
でも次の瞬間、雅也はいつもの笑顔に戻っていた。
「それよりも。ちょっとだけ、美琴ちゃんをお借りしてもいいかな?」
「は? どういうことだよ。そもそも知り合いだなんて、聞いてなかった」
東が、美琴を行かせまいと目の前に手を広げ、美琴を振り返った。
「トータルはうちの内情を知る人物から情報を得ている……疑うわけじゃないけど、ちゃんと説明してくれる?」
「わ、私は……」
「干物……おまえ、どういう……」
後ろからは部長のかすかに震えた声が耳に響いていた。