干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
美琴は、ふらふらとバックヤードの入り口まで歩いていき、そっと二人を振り返った。
雅也は、美琴が入り口で立ち止まるのを見届けてから、ゆっくりと俊介に向き直る。
「うちの会社が、今一番力を入れているのは緑化事業だよ。まさかそこに俊介の会社も、関わってくるとは思わなかったけど」
「俺が緑化に関わるようになったのは社内の事情だ。ただ、巻き込まれたからには、本気で戦うつもりでいる」
「本気で戦う……か。俊介らしくない言い方だね。もしかして、誰かの受け売り?」
雅也は笑いながら、俊介をそっと横目で訝し気に見上げた。
「え……」
俊介は思わず入り口の前に佇む美琴に目線を向ける。
雅也はその様子を見ながら「ふーん」と腕を組んだ。
「うちの会社がグリーンデザインに対して、何か動いているらしいことは知ってるよ。でもね。それは俺のやり方じゃない。俺は自分のやり方で動くよ。仕事も……それ以外も」
「それ以外……?」
俊介がつぶやくのと同時に、雅也はぱっと急に表情を変える。
雅也は、美琴が入り口で立ち止まるのを見届けてから、ゆっくりと俊介に向き直る。
「うちの会社が、今一番力を入れているのは緑化事業だよ。まさかそこに俊介の会社も、関わってくるとは思わなかったけど」
「俺が緑化に関わるようになったのは社内の事情だ。ただ、巻き込まれたからには、本気で戦うつもりでいる」
「本気で戦う……か。俊介らしくない言い方だね。もしかして、誰かの受け売り?」
雅也は笑いながら、俊介をそっと横目で訝し気に見上げた。
「え……」
俊介は思わず入り口の前に佇む美琴に目線を向ける。
雅也はその様子を見ながら「ふーん」と腕を組んだ。
「うちの会社がグリーンデザインに対して、何か動いているらしいことは知ってるよ。でもね。それは俺のやり方じゃない。俺は自分のやり方で動くよ。仕事も……それ以外も」
「それ以外……?」
俊介がつぶやくのと同時に、雅也はぱっと急に表情を変える。