干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
しばらくしてから俊介は、デスクの上の電話に手をかけ内線の番号を押した。
「新プロジェクトのメンバーを確認したい。すぐに相馬部長を呼んでくれ」
電話を切ると俊介は、立ち上がり窓から見える外の景色を見渡した。
――周りは敵だらけだ……。
オフィスビルが立ち並ぶここには、灰色の空気しか見えなかった。
副社長室にコンコンと、ドアをノックする音が響いた。
「副社長、相馬部長がお見えです」
「どうぞ……」
ガチャリと扉が開き、部長が秘書に案内され入ってくる。
部長はチラッと俊介を見ると、無表情で会釈をした。
俊介はその様子を静かに見つめる。
――相変わらず、何を考えてるのかわからない人だな……。
部長には今までも何度か、顔を合わせた事はあったが、俊介の前ではいつも無口で余計なことは言わないタイプだった。
――専務の近くにいる存在だという認識はあったが……。
「新プロジェクトのメンバーを確認したい。すぐに相馬部長を呼んでくれ」
電話を切ると俊介は、立ち上がり窓から見える外の景色を見渡した。
――周りは敵だらけだ……。
オフィスビルが立ち並ぶここには、灰色の空気しか見えなかった。
副社長室にコンコンと、ドアをノックする音が響いた。
「副社長、相馬部長がお見えです」
「どうぞ……」
ガチャリと扉が開き、部長が秘書に案内され入ってくる。
部長はチラッと俊介を見ると、無表情で会釈をした。
俊介はその様子を静かに見つめる。
――相変わらず、何を考えてるのかわからない人だな……。
部長には今までも何度か、顔を合わせた事はあったが、俊介の前ではいつも無口で余計なことは言わないタイプだった。
――専務の近くにいる存在だという認識はあったが……。