干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
「あはは。可愛らしい人ですね。でもね、それは関係ないんですよ。この写真を見て、どう判断するかは見た人次第ですから」
「そんな……」
「これを見たら、他の社員はどう思いますかねぇ。副社長が、自分のプロジェクトの女性社員に手を出したなんて知れたら、兄さんの信用問題になり兼ねないですよねぇ」
朔人は楽しそうに横目で美琴を見た。
「何が、目的ですか……?」
「目的? 違いますよ、アドバイスです」
「アドバイス……?」
「そうです。壁面装飾は、他の会社にやってもらった方が良いんじゃないかなって」
「は?! 私を脅すんですか?!」
美琴はカッと朔人に詰め寄った。
「あはは。脅しかぁ……。そうとも言えるかもなぁ。まぁ、くれぐれもよく考えてくださいね。お義姉さん!」
朔人は楽しそうに笑うと、スマートフォンを振りながらサッと廊下を去っていった。
「そんな……」
朔人の姿が見えなくなると、美琴は一気に力が抜けたようにドサッと床に座り込んだ。
「プレゼンを降りろってこと……?」
美琴は壁にもたれかかりながら、しばらく放心して天井を見つめていた。
「そんな……」
「これを見たら、他の社員はどう思いますかねぇ。副社長が、自分のプロジェクトの女性社員に手を出したなんて知れたら、兄さんの信用問題になり兼ねないですよねぇ」
朔人は楽しそうに横目で美琴を見た。
「何が、目的ですか……?」
「目的? 違いますよ、アドバイスです」
「アドバイス……?」
「そうです。壁面装飾は、他の会社にやってもらった方が良いんじゃないかなって」
「は?! 私を脅すんですか?!」
美琴はカッと朔人に詰め寄った。
「あはは。脅しかぁ……。そうとも言えるかもなぁ。まぁ、くれぐれもよく考えてくださいね。お義姉さん!」
朔人は楽しそうに笑うと、スマートフォンを振りながらサッと廊下を去っていった。
「そんな……」
朔人の姿が見えなくなると、美琴は一気に力が抜けたようにドサッと床に座り込んだ。
「プレゼンを降りろってこと……?」
美琴は壁にもたれかかりながら、しばらく放心して天井を見つめていた。