干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
さまざまな想い
「それで? 雅也さんは何と?」
トータルグリーンの社長室では、雅也の父親である社長と秘書の声が静かな室内に響いていた。
「今後一切手出しをするな、と怒鳴り込んできたよ。見積りを、書きかえさせたことが耳に入った様だ」
「へぇ。珍しいですね。あの雅也さんが……」
「まぁ、たまたま見積りが手に入ったからやらせた事だが、逆に雅也の気持ちに火をつけてしまったかもな……。変なことを言い出したもんだ」
社長はデスクに肘をつき、静かに目を閉じた。
『この企画が通ったら、ひとつだけ俺の言うことを聞いてもらえますか?』
怒鳴り込んできた雅也は、落ち着きを取り戻すと静かな声で、父親に向かってそう言った。
社長には、雅也が何を考えているのか見当もつかなかった。
――今まで雅也の事を抑え込みすぎたか……? ゆくゆくは、雅也にこの会社を託したい、という一心で厳しく雅也の事を管理してきたというのに。
トータルグリーンの社長室では、雅也の父親である社長と秘書の声が静かな室内に響いていた。
「今後一切手出しをするな、と怒鳴り込んできたよ。見積りを、書きかえさせたことが耳に入った様だ」
「へぇ。珍しいですね。あの雅也さんが……」
「まぁ、たまたま見積りが手に入ったからやらせた事だが、逆に雅也の気持ちに火をつけてしまったかもな……。変なことを言い出したもんだ」
社長はデスクに肘をつき、静かに目を閉じた。
『この企画が通ったら、ひとつだけ俺の言うことを聞いてもらえますか?』
怒鳴り込んできた雅也は、落ち着きを取り戻すと静かな声で、父親に向かってそう言った。
社長には、雅也が何を考えているのか見当もつかなかった。
――今まで雅也の事を抑え込みすぎたか……? ゆくゆくは、雅也にこの会社を託したい、という一心で厳しく雅也の事を管理してきたというのに。