干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
「変な事とは?」
秘書に声をかけられ、社長はゆっくりと目を開ける。
「ん? まぁいいさ。それより、どうも最近雅也が入れあげている娘がいるらしいんだが、お前知らないか?」
「あぁ。グリーンデザインの社員のことでしょうか?」
「はっ? グリーンデザイン?! 馬鹿な。あいつは何を考えてるんだ! なんですぐにやめさせない!」
社長は立ち上がり激しく何度もデスクを叩いた。
「いえ。場合によっては使えるかも、と思いまして」
微動だにしない秘書の冷静な声に、社長はふんっと鼻息荒く息を吐くと、また椅子に深く腰をかける。
「そういえば、あそこの息子は雅也の同級生だったな」
「はい。今は同じく副社長になっています」
「あの時は雅也にきつく言って、無理矢理距離を取らせたが……。雅也は今回の件を知ってるのか?」
「薄々……勘づいているかと」
「そうか……」
社長は深く息を吐くと、再び静かに目を閉じた。
秘書に声をかけられ、社長はゆっくりと目を開ける。
「ん? まぁいいさ。それより、どうも最近雅也が入れあげている娘がいるらしいんだが、お前知らないか?」
「あぁ。グリーンデザインの社員のことでしょうか?」
「はっ? グリーンデザイン?! 馬鹿な。あいつは何を考えてるんだ! なんですぐにやめさせない!」
社長は立ち上がり激しく何度もデスクを叩いた。
「いえ。場合によっては使えるかも、と思いまして」
微動だにしない秘書の冷静な声に、社長はふんっと鼻息荒く息を吐くと、また椅子に深く腰をかける。
「そういえば、あそこの息子は雅也の同級生だったな」
「はい。今は同じく副社長になっています」
「あの時は雅也にきつく言って、無理矢理距離を取らせたが……。雅也は今回の件を知ってるのか?」
「薄々……勘づいているかと」
「そうか……」
社長は深く息を吐くと、再び静かに目を閉じた。