干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
再びつながる心
美琴は副社長室を飛び出すと、まっすぐエレベーターに向かい上ボタンを押した。
副社長のあの様子だと、向かう先は屋上のはず。
こんな時に限って、なかなか来ないエレベータに苛立ち、美琴はつい階段を駆け上がっていた。
――副社長にちゃんと伝えなきゃ……。
息を切らしながら、階段を駆け上がる。
そして美琴は屋上の扉を、身体で押し開けて外に飛び出した。
膝に手をつき、肩で息をしながら見上げると、副社長は前と同じようにフェンスに肘をかけて顔をうずめていた。
「副社長!」
突然の美琴の声に、驚いた顔をした副社長が振り向く。
美琴は、はぁはぁと息をしながら駆け寄り、両手の拳を副社長の胸にドンっと当て顔をうずめた。
ほのかにどこかで知っている香りが流れる。
「と、友野さん?!」
驚いた副社長の低い声が、おでこを伝って体中に響くようだった。
「水上さんとの事は、ちゃんと説明します。でも、これだけは……これだけは信じてください!」
美琴は潤んだ瞳で顔を上げる。
「私は……私はあなたの味方です! ずっと、あなたの味方でいさせてください」
副社長のあの様子だと、向かう先は屋上のはず。
こんな時に限って、なかなか来ないエレベータに苛立ち、美琴はつい階段を駆け上がっていた。
――副社長にちゃんと伝えなきゃ……。
息を切らしながら、階段を駆け上がる。
そして美琴は屋上の扉を、身体で押し開けて外に飛び出した。
膝に手をつき、肩で息をしながら見上げると、副社長は前と同じようにフェンスに肘をかけて顔をうずめていた。
「副社長!」
突然の美琴の声に、驚いた顔をした副社長が振り向く。
美琴は、はぁはぁと息をしながら駆け寄り、両手の拳を副社長の胸にドンっと当て顔をうずめた。
ほのかにどこかで知っている香りが流れる。
「と、友野さん?!」
驚いた副社長の低い声が、おでこを伝って体中に響くようだった。
「水上さんとの事は、ちゃんと説明します。でも、これだけは……これだけは信じてください!」
美琴は潤んだ瞳で顔を上げる。
「私は……私はあなたの味方です! ずっと、あなたの味方でいさせてください」