干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
「ふーん。どういう事ですか?」
俊介は朔人の質問には答えずに、美琴の方を振り返った。
「友野さん、先に食堂に行っててください」
「でも……」
「あなたは、考え込まなくて良いって言ったでしょ? 少し朔人と話をするだけですから」
「……はい」
美琴は躊躇いながらも小さく頷くと、朔人に頭を下げてその場を後にした。
「朔人。お前が友野さんを脅したことは彼女から聞いている」
美琴の姿が食堂内に消えた後、俊介は朔人に鋭い目線を向けた。
「ふーん。そうですかぁ。プレゼンは降りる気ないってことかぁ。じゃあバラされても良いんですね」
「好きにすればいい。ただ……そんな噂で左右される程、甘い覚悟でやってるんじゃない。それは俺も友野さんも他のメンバーも一緒だ」
「ヒーロー気取りってわけですか」
朔人は大きく伸びをすると、頭の後ろで手を組んだ。
「でも不思議ですよねぇ。あんな地味な子のどこが良いんですか? だって社内でのあだ名は“干物ちゃん”なんでしょ?」
朔人がそこまで言った所で、俊介はガッと朔人の胸ぐらを掴み、そのまま壁に押し当てる。
俊介は朔人の質問には答えずに、美琴の方を振り返った。
「友野さん、先に食堂に行っててください」
「でも……」
「あなたは、考え込まなくて良いって言ったでしょ? 少し朔人と話をするだけですから」
「……はい」
美琴は躊躇いながらも小さく頷くと、朔人に頭を下げてその場を後にした。
「朔人。お前が友野さんを脅したことは彼女から聞いている」
美琴の姿が食堂内に消えた後、俊介は朔人に鋭い目線を向けた。
「ふーん。そうですかぁ。プレゼンは降りる気ないってことかぁ。じゃあバラされても良いんですね」
「好きにすればいい。ただ……そんな噂で左右される程、甘い覚悟でやってるんじゃない。それは俺も友野さんも他のメンバーも一緒だ」
「ヒーロー気取りってわけですか」
朔人は大きく伸びをすると、頭の後ろで手を組んだ。
「でも不思議ですよねぇ。あんな地味な子のどこが良いんですか? だって社内でのあだ名は“干物ちゃん”なんでしょ?」
朔人がそこまで言った所で、俊介はガッと朔人の胸ぐらを掴み、そのまま壁に押し当てる。