干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
心配し過ぎだったのかと思うほど、写真がばら撒かれる事も美琴と副社長の噂が囁かれる事もなかった。
プレゼンの期日が迫り、みんなが集中モードに入ったおかげもあり、それ以来美琴も作業に没頭していた。
それでも時々ふと頭をかすめるのは、副社長に抱きしめられた感触とあの日の言葉。
『この仕事が終わったら、友野さんに伝えたいことがあります』
――伝えたい事って何だろう……。
美琴は、再びドキドキする心臓をぎゅっと両手で押さえつけた。
すると突然、スマートフォンがメッセージの着信を告げる。
――水上さん……?
美琴は慌てて画面をタップしてメッセージを表示させる。
“いよいよプレゼンだね。美琴ちゃんに会えるのを楽しみにしてるよ!”
ガッツポーズの絵と共に送られたメッセージを見ながら、美琴はチラッと副社長を振り返った。
副社長は滝山とパワーポイントの資料の確認をしている。
“負けませんから!”
美琴はそれだけメッセージを打つと、スマートフォンを鞄にしまった。
――とにかく集中集中!
美琴は自分のほっぺたをぎゅーっとつねって、また作業に取り掛かる。
そして数日が過ぎ、美琴達はついにプレゼンの日を迎えた。
プレゼンの期日が迫り、みんなが集中モードに入ったおかげもあり、それ以来美琴も作業に没頭していた。
それでも時々ふと頭をかすめるのは、副社長に抱きしめられた感触とあの日の言葉。
『この仕事が終わったら、友野さんに伝えたいことがあります』
――伝えたい事って何だろう……。
美琴は、再びドキドキする心臓をぎゅっと両手で押さえつけた。
すると突然、スマートフォンがメッセージの着信を告げる。
――水上さん……?
美琴は慌てて画面をタップしてメッセージを表示させる。
“いよいよプレゼンだね。美琴ちゃんに会えるのを楽しみにしてるよ!”
ガッツポーズの絵と共に送られたメッセージを見ながら、美琴はチラッと副社長を振り返った。
副社長は滝山とパワーポイントの資料の確認をしている。
“負けませんから!”
美琴はそれだけメッセージを打つと、スマートフォンを鞄にしまった。
――とにかく集中集中!
美琴は自分のほっぺたをぎゅーっとつねって、また作業に取り掛かる。
そして数日が過ぎ、美琴達はついにプレゼンの日を迎えた。