干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
「映画でも森の精霊は丸い光として描かれていますが、我が社ではこれをエアプランツで表現しました。エアプランツは土を必要としない植物で、吊り下げることが可能です。透明な糸で吊り下げることによって、精霊が浮かんでいる、神秘的な雰囲気を演出しています……」
美琴はその後も、自分でも驚くほど落ち着いて話を進め、無事に最後まで説明を終えた。
最後のスライドを表示させた後、一旦会場内を見渡す。
後ろの席で、ほほ笑みを浮かべながら見つめている副社長と目が合った。
――大丈夫。私たちの想いは伝えられた。
美琴は手のひらをぎゅっと握り締める。
「以上が、我が社からの提案となります。ぜひご検討をよろしくお願いいたします」
美琴と滝山は深々と頭を下げ、初めてのプレゼンが終了した。
会場内からは拍手が聞こえ、手ごたえを感じさせる。
――あとは水上さんが、どんなデザインをぶつけてくるか……。
席に戻った美琴はそっと雅也の様子を伺う。
雅也は腕を組みながら顎に手を当てて、何か考え込んでいる様子だった。
そして美琴の目線に気がつくと、いつもの笑顔でパチパチと手を叩く素振りを見せる。
――どうしたんだろう。
美琴はふと雅也の様子が気になり首を傾げた。
美琴はその後も、自分でも驚くほど落ち着いて話を進め、無事に最後まで説明を終えた。
最後のスライドを表示させた後、一旦会場内を見渡す。
後ろの席で、ほほ笑みを浮かべながら見つめている副社長と目が合った。
――大丈夫。私たちの想いは伝えられた。
美琴は手のひらをぎゅっと握り締める。
「以上が、我が社からの提案となります。ぜひご検討をよろしくお願いいたします」
美琴と滝山は深々と頭を下げ、初めてのプレゼンが終了した。
会場内からは拍手が聞こえ、手ごたえを感じさせる。
――あとは水上さんが、どんなデザインをぶつけてくるか……。
席に戻った美琴はそっと雅也の様子を伺う。
雅也は腕を組みながら顎に手を当てて、何か考え込んでいる様子だった。
そして美琴の目線に気がつくと、いつもの笑顔でパチパチと手を叩く素振りを見せる。
――どうしたんだろう。
美琴はふと雅也の様子が気になり首を傾げた。