干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
――良かった。みんなの努力が報われたんだ……。
美琴はその様子を見ながら、どこかほっとした気持ちでいた。
そしてそっと副社長を振り返ると、副社長も安心したような顔つきで雅也達の様子を見守っていた。
片付けや挨拶も終わり美琴達が廊下に出ると、壁にもたれて雅也が待っていた。
雅也はこちらに気がつくと、ゆっくりと歩み寄る。
「おめでとう。グリーンデザインのみなさん」
ほほ笑みは浮かべているが、雅也の声はいくらか力が弱く感じた。
「ありがとう。雅也も試写会の仕事良かったな」
副社長が小さく答える。
「まぁ、でも負けは負けだからね。正直……デザイン画を見た時“やられた”って思ったよ。相手の要望を的確に取り入れた素晴らしい提案だった。うちには驕りがあったのかな……」
美琴はずっと気になっていた雅也の表情の意味がやっと分かった気がしていた。
そしてふと顔を上げると雅也と目が合う。
「美琴ちゃんのプレゼンも良かったよ。頑張ってるのが伝わった……」
「ありがとうございます……」
すると美琴の言葉が言い終わらない内に、横から東が顔を出した。
美琴はその様子を見ながら、どこかほっとした気持ちでいた。
そしてそっと副社長を振り返ると、副社長も安心したような顔つきで雅也達の様子を見守っていた。
片付けや挨拶も終わり美琴達が廊下に出ると、壁にもたれて雅也が待っていた。
雅也はこちらに気がつくと、ゆっくりと歩み寄る。
「おめでとう。グリーンデザインのみなさん」
ほほ笑みは浮かべているが、雅也の声はいくらか力が弱く感じた。
「ありがとう。雅也も試写会の仕事良かったな」
副社長が小さく答える。
「まぁ、でも負けは負けだからね。正直……デザイン画を見た時“やられた”って思ったよ。相手の要望を的確に取り入れた素晴らしい提案だった。うちには驕りがあったのかな……」
美琴はずっと気になっていた雅也の表情の意味がやっと分かった気がしていた。
そしてふと顔を上げると雅也と目が合う。
「美琴ちゃんのプレゼンも良かったよ。頑張ってるのが伝わった……」
「ありがとうございます……」
すると美琴の言葉が言い終わらない内に、横から東が顔を出した。