干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
「お疲れ様です」
副社長の声が後ろから聞こえ、美琴が慌てて振り返ると部長と共に歩いてくる姿が見えた。
「今、会社は大騒ぎだぞ」
部長の言葉に、美琴も滝山もメール騒動が頭をよぎり、不安に襲われる。
「な、何があったんですか?!」
身を乗り出す二人の様子に苦笑いしながら、部長は副社長に目配せした。
「今朝のテレビの反響で、緑化事業に対する問い合わせが次々に入っています。急遽、手の空いているスタッフに出社してもらって、メールと電話の対応をしている所です」
予想もしなかった話に、美琴と滝山はあっけに取られ言葉を失う。
「さすが、全国ネット……」
たったあの数分間の、インタビューや紹介でこんなにもすぐに反響があるものなのか。
「当然、今回のことは社長の耳にも入っています。壁面装飾は今後の営業活動にもプラスになるという判断で、会社のエントランスに飾るようにと直々に指示がありました」
「え?! という事は、プロジェクトは認められたって事ですか?!」
美琴は目を開いて、副社長と部長を交互に見つめる。
「それは……」
部長が口を開こうとした時、副社長がそれを手で制した。
副社長の声が後ろから聞こえ、美琴が慌てて振り返ると部長と共に歩いてくる姿が見えた。
「今、会社は大騒ぎだぞ」
部長の言葉に、美琴も滝山もメール騒動が頭をよぎり、不安に襲われる。
「な、何があったんですか?!」
身を乗り出す二人の様子に苦笑いしながら、部長は副社長に目配せした。
「今朝のテレビの反響で、緑化事業に対する問い合わせが次々に入っています。急遽、手の空いているスタッフに出社してもらって、メールと電話の対応をしている所です」
予想もしなかった話に、美琴と滝山はあっけに取られ言葉を失う。
「さすが、全国ネット……」
たったあの数分間の、インタビューや紹介でこんなにもすぐに反響があるものなのか。
「当然、今回のことは社長の耳にも入っています。壁面装飾は今後の営業活動にもプラスになるという判断で、会社のエントランスに飾るようにと直々に指示がありました」
「え?! という事は、プロジェクトは認められたって事ですか?!」
美琴は目を開いて、副社長と部長を交互に見つめる。
「それは……」
部長が口を開こうとした時、副社長がそれを手で制した。