干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
ひとつになる想い
美琴は一人自分のデスクで、副社長の帰りを待っていた。
さっきまで部屋で騒いでいた東たちは、先に打ち上げに行くと言って出て行った所だ。
「美琴ちゃんも、俊介と後からおいでよね」
東は美琴にそう言うと、こっそりとウインクで合図する。
「あ、東さんっ……!」
美琴は頬を真っ赤にしながら、三人に手を振って見送った。
一人になった美琴は、スマートフォンを取り出すと今日の写真を開き、指でスライドさせていく。
「みんないい顔してる」
五人揃って壁面装飾の前で撮影した写真を見ながら、美琴はついうとうとと机に突っ伏して眠ってしまっていた。
どれくらい時間が経ったのだろう。
ふと誰かに髪を撫でられた気がして、美琴はゆっくりと目を開ける。
うっすらと開いた目に飛び込んできたのは、美琴のデスクに寄りかかりながら顔を覗き込んでいる副社長の瞳だった。
「す、すみません。寝ちゃってて……」
慌てて身体を起こす美琴の髪に、もう一度、副社長の手が触れる。
「ここ最近ずっと忙しかったから、疲れてるんですね」
美琴は副社長の触れる手の動きを感じ、恥ずかしさのあまりぱっと両手で顔を覆った。
さっきまで部屋で騒いでいた東たちは、先に打ち上げに行くと言って出て行った所だ。
「美琴ちゃんも、俊介と後からおいでよね」
東は美琴にそう言うと、こっそりとウインクで合図する。
「あ、東さんっ……!」
美琴は頬を真っ赤にしながら、三人に手を振って見送った。
一人になった美琴は、スマートフォンを取り出すと今日の写真を開き、指でスライドさせていく。
「みんないい顔してる」
五人揃って壁面装飾の前で撮影した写真を見ながら、美琴はついうとうとと机に突っ伏して眠ってしまっていた。
どれくらい時間が経ったのだろう。
ふと誰かに髪を撫でられた気がして、美琴はゆっくりと目を開ける。
うっすらと開いた目に飛び込んできたのは、美琴のデスクに寄りかかりながら顔を覗き込んでいる副社長の瞳だった。
「す、すみません。寝ちゃってて……」
慌てて身体を起こす美琴の髪に、もう一度、副社長の手が触れる。
「ここ最近ずっと忙しかったから、疲れてるんですね」
美琴は副社長の触れる手の動きを感じ、恥ずかしさのあまりぱっと両手で顔を覆った。