干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
「ねえ。滝山くんはどう思ってるの?」
「何が……?」
「今回のプロジェクトのことだよ」
「別に……。僕は、人事に従うだけだから……」
下を向きながら答える、滝山の横顔をそっと覗き見る。
滝山とは同期ではあったが、今までほとんど話をしたことがなかった。
「……あっそ。クールっていうか、無関心っていうか。だからみんなに『コミュ障くん』なんて呼ばれるんだよ」
「でも……そういう友野さんは『干物ちゃん』でしょ……」
予想外に言い返され、美琴はギクッと固まる。
「はぁ。そうです。おっしゃる通りですわ……」
がっくりと肩を落とし、エレベーターを降りた美琴が副社長室の前まで来ると、ガタガタと騒々しく机や棚が運び込まれている最中だった。
「おっ! 来た来た! 待ってました。美琴ちゃんにタッキー。これから仲良くしようね」
二人を明るい笑顔で出迎えたのは、副社長秘書の東健太だった。
「何が……?」
「今回のプロジェクトのことだよ」
「別に……。僕は、人事に従うだけだから……」
下を向きながら答える、滝山の横顔をそっと覗き見る。
滝山とは同期ではあったが、今までほとんど話をしたことがなかった。
「……あっそ。クールっていうか、無関心っていうか。だからみんなに『コミュ障くん』なんて呼ばれるんだよ」
「でも……そういう友野さんは『干物ちゃん』でしょ……」
予想外に言い返され、美琴はギクッと固まる。
「はぁ。そうです。おっしゃる通りですわ……」
がっくりと肩を落とし、エレベーターを降りた美琴が副社長室の前まで来ると、ガタガタと騒々しく机や棚が運び込まれている最中だった。
「おっ! 来た来た! 待ってました。美琴ちゃんにタッキー。これから仲良くしようね」
二人を明るい笑顔で出迎えたのは、副社長秘書の東健太だった。