干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
だだっ広い副社長室の壁際に、新しく美琴と滝山のデスクが並べられる。
正面には副社長の机があり、横に控えている机は東の席だろう。
「あの、副社長は?」
「んーいつものとこかなぁ」
「いつものところ?」
「この会社、周りは敵だらけだからねー。普通の顔するのにも気を使うってわけ」
「え? どういう意味ですか?」
美琴は東の言葉を不思議に思い、首を傾げる。
「おい、健太。余計な事言うな!」
突然後ろから大きな声が聞こえ、不機嫌そうな顔をした副社長が入って来た。
「おっと。はいはい。美琴ちゃんは右側のデスク、タッキーは左側ね!」
「はい……」
美琴は慌てて机の引き出しを開け、荷物をしまい込みだした。
――二人は昔からの知り合いとかなのかな? それにしても周りは敵だらけって……。
やはりえらい所に来てしまったと、美琴は目の前の真っ白い壁に向かって顔をしかめた。
正面には副社長の机があり、横に控えている机は東の席だろう。
「あの、副社長は?」
「んーいつものとこかなぁ」
「いつものところ?」
「この会社、周りは敵だらけだからねー。普通の顔するのにも気を使うってわけ」
「え? どういう意味ですか?」
美琴は東の言葉を不思議に思い、首を傾げる。
「おい、健太。余計な事言うな!」
突然後ろから大きな声が聞こえ、不機嫌そうな顔をした副社長が入って来た。
「おっと。はいはい。美琴ちゃんは右側のデスク、タッキーは左側ね!」
「はい……」
美琴は慌てて机の引き出しを開け、荷物をしまい込みだした。
――二人は昔からの知り合いとかなのかな? それにしても周りは敵だらけって……。
やはりえらい所に来てしまったと、美琴は目の前の真っ白い壁に向かって顔をしかめた。