干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
「干物。お前が辛いのはわかるよ。でもこれは緑化事業部にとっても、チャンスなんだ。レンタル事業に並ぶ、この会社のメイン事業に成長させるためのな」
部長はそう言いながら、美琴の頭にぽんっと手を置いた。
部長の手の温もりを感じ、美琴は目の前がどんどんぼやけてくるのがわかった。
「部長……」
美琴が声を出したその時、再びガチャリと扉が開き、俊介と健太が入ってくる姿が目に入る。
俊介は美琴の様子を見て、はっと目を開いていた。
「副社長……」
美琴はその姿を見て、さらに目に涙をいっぱいに溜め込んだ。
「ちょっと、二人で話して来たら?」
健太が俊介にそっと耳打ちする。
俊介は小さく頷くと、ゆっくりと美琴の前に歩み寄った。
「友野さん。少し良いですか?」
俊介は静かにそう言うと、そのまま扉を開けて外に出る。
美琴は脇目も振らず、走って俊介の後を追いかけた。
二人は無言でエレベーターホールに立つと、顔を上げて点滅するランプを目で追う。
ポンと音が鳴り扉が開いた瞬間、俊介は美琴の手をぐっと掴み中に飛び込んだ。
俊介は迷わず最上階のボタンを押す。
静かに扉が閉まったその中で、二人はお互いを強く抱きしめ、求め合うように唇を重ねた。
部長はそう言いながら、美琴の頭にぽんっと手を置いた。
部長の手の温もりを感じ、美琴は目の前がどんどんぼやけてくるのがわかった。
「部長……」
美琴が声を出したその時、再びガチャリと扉が開き、俊介と健太が入ってくる姿が目に入る。
俊介は美琴の様子を見て、はっと目を開いていた。
「副社長……」
美琴はその姿を見て、さらに目に涙をいっぱいに溜め込んだ。
「ちょっと、二人で話して来たら?」
健太が俊介にそっと耳打ちする。
俊介は小さく頷くと、ゆっくりと美琴の前に歩み寄った。
「友野さん。少し良いですか?」
俊介は静かにそう言うと、そのまま扉を開けて外に出る。
美琴は脇目も振らず、走って俊介の後を追いかけた。
二人は無言でエレベーターホールに立つと、顔を上げて点滅するランプを目で追う。
ポンと音が鳴り扉が開いた瞬間、俊介は美琴の手をぐっと掴み中に飛び込んだ。
俊介は迷わず最上階のボタンを押す。
静かに扉が閉まったその中で、二人はお互いを強く抱きしめ、求め合うように唇を重ねた。