干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
宿泊先のホテルに向かうタクシーの中で、上機嫌な鷺沼が由紀乃を振り返った。
「お前のその様子だと、俊介くんの事を随分と気に入ったようだな」
はっはっはっと、鷺沼は大きな笑い声を立てている。
「お父様ったら。恥ずかしいですわ」
由紀乃は、頬を真っ赤にしながら下を向いた。
「まぁお前が気に入るのも納得できる。あの息子はなかなかいい。父親は裏でいやらしいことを考えていそうだが、まぁ良いだろう」
顎を撫でながら、鷺沼はチラッと由紀乃に目をやる。
「俊介くんは長男だが、向こうは婿養子で問題ないと言っている。最初は俊介くんを跡取りに考えていたようだが、うちの話を聞いてすぐに心変わりしたようだ。その方が弟との関係もこじれずに済むとな」
「はい」
由紀乃は、期待に胸を膨らませる様に目を輝かせた。
「ゆくゆくは俊介くんとお前とで鷺沼造園を継ぎ、グリーンデザインは鷺沼の傘下に入れれば良いだろう。父親と弟は、どうせこっちの言いなりだ。まぁ、何にせよ、お前のその様子だと孫に会えるのも早いかも知れんな」
「お父様ったら!」
由紀乃はそう鷺沼を怒りながらも、口元をほころばせていた。
「お前のその様子だと、俊介くんの事を随分と気に入ったようだな」
はっはっはっと、鷺沼は大きな笑い声を立てている。
「お父様ったら。恥ずかしいですわ」
由紀乃は、頬を真っ赤にしながら下を向いた。
「まぁお前が気に入るのも納得できる。あの息子はなかなかいい。父親は裏でいやらしいことを考えていそうだが、まぁ良いだろう」
顎を撫でながら、鷺沼はチラッと由紀乃に目をやる。
「俊介くんは長男だが、向こうは婿養子で問題ないと言っている。最初は俊介くんを跡取りに考えていたようだが、うちの話を聞いてすぐに心変わりしたようだ。その方が弟との関係もこじれずに済むとな」
「はい」
由紀乃は、期待に胸を膨らませる様に目を輝かせた。
「ゆくゆくは俊介くんとお前とで鷺沼造園を継ぎ、グリーンデザインは鷺沼の傘下に入れれば良いだろう。父親と弟は、どうせこっちの言いなりだ。まぁ、何にせよ、お前のその様子だと孫に会えるのも早いかも知れんな」
「お父様ったら!」
由紀乃はそう鷺沼を怒りながらも、口元をほころばせていた。