干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
社長室に入った俊介は、顔を上げた瞬間ソファに座る人物に視線がとまる。
そこには由紀乃と共に鷺沼の顔があった。
「俊介! 緑化事業部が大問題を起こしたらしいな!」
開口一番、社長は俊介を怒鳴りつけた。
鷺沼の手前、声は抑えているが社長の怒りは全身から伝わってくる。
「今、緑化事業部全員で対応している所です」
静かに答える俊介に、社長はふんっと鼻を鳴らす。
「まぁまぁ、野田社長。俊介くんを責めても仕方がないでしょう。これは緑化事業部の失態なのですから」
鷺沼は豪快に笑いながら、俊介を横目で見た。
俊介は“失態”という言葉に、ぴくりと反応する。
「国内最大級の展示会に穴を開けたとなっては、グリーンデザインさんの信用問題に関わる。どうかな、俊介くん。うちが手を貸しましょう」
鷺沼の言葉にいち早く社長が身を乗り出した。
「よろしいのでしょうか? そんなお声をかけて頂いて」
「いやいや、当然のことですよ。うちとグリーンデザインさんは家族ぐるみの付き合いになるのですからな。そうだろう?」
鷺沼が、隣で頬を染めている由紀乃を振り返った。
そこには由紀乃と共に鷺沼の顔があった。
「俊介! 緑化事業部が大問題を起こしたらしいな!」
開口一番、社長は俊介を怒鳴りつけた。
鷺沼の手前、声は抑えているが社長の怒りは全身から伝わってくる。
「今、緑化事業部全員で対応している所です」
静かに答える俊介に、社長はふんっと鼻を鳴らす。
「まぁまぁ、野田社長。俊介くんを責めても仕方がないでしょう。これは緑化事業部の失態なのですから」
鷺沼は豪快に笑いながら、俊介を横目で見た。
俊介は“失態”という言葉に、ぴくりと反応する。
「国内最大級の展示会に穴を開けたとなっては、グリーンデザインさんの信用問題に関わる。どうかな、俊介くん。うちが手を貸しましょう」
鷺沼の言葉にいち早く社長が身を乗り出した。
「よろしいのでしょうか? そんなお声をかけて頂いて」
「いやいや、当然のことですよ。うちとグリーンデザインさんは家族ぐるみの付き合いになるのですからな。そうだろう?」
鷺沼が、隣で頬を染めている由紀乃を振り返った。