干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
「これって、展示会の装飾は絶望的ってことっすか?!」
瑠偉が顔を青ざめさせながら頭を抱えたが、誰もそれに対して答える事が出来なかった。
「せめて、何か敷き詰められるものでもあると良いんですけど……」
胡桃がデザイン画を描いているパソコンの画面を見つめながらこめかみを押さえている。
「そうですか……」
俊介は腕を組み静かに目を閉じた。
室内には、疲労が蓄積されたみんなのため息だけが聞こえている。
「取りあえず腹ごしらえして、もう一度対策を練るしかないな。お前ら今日は泊まり込み覚悟でいろよ!」
しばらくして部長が、うなだれた滝山と瑠偉の背中をバシッと力強く叩く。
「そうっすね! 腹が減っては戦が出来ぬー」
瑠偉の明るい声に促されて、それぞれが席を立った。
出て行くみんなを見送った後、美琴は心配そうな顔で俊介を振り返る。
「社長の話、大丈夫でしたか?」
俊介はそれには何も答えず、口元を引き上げて美琴を見つめた。
「僕はちょっと部屋に戻ります。美琴も少し休んでください」
俊介は美琴の肩に優しく触れると、そのまま部屋を出て行く。
美琴は何とも言えない不安を抱えたまま、俊介の背中を見つめていた。
瑠偉が顔を青ざめさせながら頭を抱えたが、誰もそれに対して答える事が出来なかった。
「せめて、何か敷き詰められるものでもあると良いんですけど……」
胡桃がデザイン画を描いているパソコンの画面を見つめながらこめかみを押さえている。
「そうですか……」
俊介は腕を組み静かに目を閉じた。
室内には、疲労が蓄積されたみんなのため息だけが聞こえている。
「取りあえず腹ごしらえして、もう一度対策を練るしかないな。お前ら今日は泊まり込み覚悟でいろよ!」
しばらくして部長が、うなだれた滝山と瑠偉の背中をバシッと力強く叩く。
「そうっすね! 腹が減っては戦が出来ぬー」
瑠偉の明るい声に促されて、それぞれが席を立った。
出て行くみんなを見送った後、美琴は心配そうな顔で俊介を振り返る。
「社長の話、大丈夫でしたか?」
俊介はそれには何も答えず、口元を引き上げて美琴を見つめた。
「僕はちょっと部屋に戻ります。美琴も少し休んでください」
俊介は美琴の肩に優しく触れると、そのまま部屋を出て行く。
美琴は何とも言えない不安を抱えたまま、俊介の背中を見つめていた。