干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
5月とはいえ、太陽が真夏の様な顔を覗かせていた。
美琴は額に手をやり、目を細めてため息をつく。
「やっぱり、結構厳しいですね……」
午前中だけで十件は回っているが、なかなかいい反応はもらえなかった。
「まあ、基本的にはみんなオフィスですし、レンタルの鉢植えで十分という事ですよね。店舗とかであれば、もう少し営業しやすいんですけど」
オフィス緑化という話をすると、みんな最初は興味を持ってくれるが、実際に会社に取り入れるとなると消極的だった。
営業に来た相手が副社長だから、話を聞いてもらえた、というのはあるかもしれない。
ぐーー
駐車場に止めていた車に乗り込もうとした時、美琴のお腹が大きな音を出す。
「すっ、すみません……」
美琴は真っ赤な顔をして、慌ててお腹を押さえた。
「もう、そんな時間か……。じゃあランチしながら、作戦会議にしましょう」
副社長は、腕時計を見ながらそう言うと、サッとファーストフードに向かって歩き出した。
美琴は額に手をやり、目を細めてため息をつく。
「やっぱり、結構厳しいですね……」
午前中だけで十件は回っているが、なかなかいい反応はもらえなかった。
「まあ、基本的にはみんなオフィスですし、レンタルの鉢植えで十分という事ですよね。店舗とかであれば、もう少し営業しやすいんですけど」
オフィス緑化という話をすると、みんな最初は興味を持ってくれるが、実際に会社に取り入れるとなると消極的だった。
営業に来た相手が副社長だから、話を聞いてもらえた、というのはあるかもしれない。
ぐーー
駐車場に止めていた車に乗り込もうとした時、美琴のお腹が大きな音を出す。
「すっ、すみません……」
美琴は真っ赤な顔をして、慌ててお腹を押さえた。
「もう、そんな時間か……。じゃあランチしながら、作戦会議にしましょう」
副社長は、腕時計を見ながらそう言うと、サッとファーストフードに向かって歩き出した。