干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
「知らせ?」
鷺沼は「ふんっ」とそっぽを向いている。
俊介は姿勢を正すと、鷺沼を正面から見据えた。
「この度、グリーンデザインインターナショナルは、トータルグリーン株式会社と業務提携を結ぶこととなりました」
「なに?!」
俊介の言葉に、鷺沼が愕然として声を出す。
「ご存じの通り、我が社とトータルはグリーンレンタル業界一位・二位を争う位置におります。今後はレンタル事業に加え、我が社の成長株である緑化事業、トータルの造園事業、これらのノウハウを業務提携によりさらに発展させていく予定です。そのため今後、御社と弊社は実質ライバル関係になりますので、ご承知おきください」
俊介は一旦言葉をきり、目を見開いて固まっている鷺沼の顔を見つめる。
「それと、以前あなたは『トータルは、息子の代になっても永遠に変わらない』とおっしゃいましたが、その発言は訂正していただきたい。トータルの次期社長は、私が最も信頼する友人の一人です」
「おまえ! 誰に向かってものを言ってると思ってるんだ!」
鷺沼は拳でテーブルを叩きつけると仁王立ちになり、ものすごい剣幕で怒鳴り散らした。
俊介はその様子を、静かに見つめながら立ち上がる。
「では、失礼します」
俊介はそのままくるっと背を向けた。
鷺沼は「ふんっ」とそっぽを向いている。
俊介は姿勢を正すと、鷺沼を正面から見据えた。
「この度、グリーンデザインインターナショナルは、トータルグリーン株式会社と業務提携を結ぶこととなりました」
「なに?!」
俊介の言葉に、鷺沼が愕然として声を出す。
「ご存じの通り、我が社とトータルはグリーンレンタル業界一位・二位を争う位置におります。今後はレンタル事業に加え、我が社の成長株である緑化事業、トータルの造園事業、これらのノウハウを業務提携によりさらに発展させていく予定です。そのため今後、御社と弊社は実質ライバル関係になりますので、ご承知おきください」
俊介は一旦言葉をきり、目を見開いて固まっている鷺沼の顔を見つめる。
「それと、以前あなたは『トータルは、息子の代になっても永遠に変わらない』とおっしゃいましたが、その発言は訂正していただきたい。トータルの次期社長は、私が最も信頼する友人の一人です」
「おまえ! 誰に向かってものを言ってると思ってるんだ!」
鷺沼は拳でテーブルを叩きつけると仁王立ちになり、ものすごい剣幕で怒鳴り散らした。
俊介はその様子を、静かに見つめながら立ち上がる。
「では、失礼します」
俊介はそのままくるっと背を向けた。