干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
俊介はコバルトブルー色のタキシード姿、美琴はAラインの純白のウエディングドレス姿だ。
二人が近寄った時には、美琴が俊介の襟元を手で整えていた。
「今から見せつけられちゃ、こっちがもたないわ」
健太がお茶らけながら言い、俊介の肩を叩いた。
「お二人とも、今日は遠くまでありがとうございます」
美琴がお辞儀をしながら声を出す。
「いえいえ。二人のためならどこへでも駆けつけますよ。なぁ、雅也?」
「もちろん! 美琴ちゃん、今日は一段と綺麗だね」
爽やかに言う雅也に美琴がパッと頬を赤くすると、俊介が口を尖らせた。
「おいおい。花婿がそんな顔するなって。俊介は意外と子供だからなぁ、美琴ちゃんも苦労するなぁ」
「おい! 健太は少し黙ってろ」
四人が笑い合っていると、急に遊歩道の方が騒がしくなる。
「どうしたんだ?」
俊介が顔を向けると、青い顔をした滝山と胡桃が走って来るのが見えた。
「い、今部長が、上で足を滑らせて……」
「え?!」
その言葉を聞いた途端、美琴はウエディングドレスの裾をたくし上げ、ヒールの靴からスニーカーに履き替える。
二人が近寄った時には、美琴が俊介の襟元を手で整えていた。
「今から見せつけられちゃ、こっちがもたないわ」
健太がお茶らけながら言い、俊介の肩を叩いた。
「お二人とも、今日は遠くまでありがとうございます」
美琴がお辞儀をしながら声を出す。
「いえいえ。二人のためならどこへでも駆けつけますよ。なぁ、雅也?」
「もちろん! 美琴ちゃん、今日は一段と綺麗だね」
爽やかに言う雅也に美琴がパッと頬を赤くすると、俊介が口を尖らせた。
「おいおい。花婿がそんな顔するなって。俊介は意外と子供だからなぁ、美琴ちゃんも苦労するなぁ」
「おい! 健太は少し黙ってろ」
四人が笑い合っていると、急に遊歩道の方が騒がしくなる。
「どうしたんだ?」
俊介が顔を向けると、青い顔をした滝山と胡桃が走って来るのが見えた。
「い、今部長が、上で足を滑らせて……」
「え?!」
その言葉を聞いた途端、美琴はウエディングドレスの裾をたくし上げ、ヒールの靴からスニーカーに履き替える。