干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
「え? グリーンで? でもお宅は、鉢植えレンタル専門でしょ?」
「だーかーら! この新規事業なんですってば」
美琴は机の上に広げた、出来立てほやほやのチラシをバンッと叩く。
「ひっ!」
課長は美琴の勢いにびくっとして、変な声を出している。
「失礼しました」
副社長が、ぐっと腕で美琴を横に押しのけて、課長の顔を覗き込む。
「ぎゃ……!」
あまりの腕の強さに、美琴はソファの反対側にひっくり返った。
「課長。ただ通り過ぎるだけの場所だとしても、“エントランスで会社の第一印象は決まる”と言っても、過言ではないんですよ」
「はぁ」
「お客様を迎える企業だったらなおさら、エントランスを使わない手はない、と思いますけどね」
副社長はにこやかに微笑みながら、丁寧に説明する。
美琴はその横顔を、じっと見つめていた。
「だーかーら! この新規事業なんですってば」
美琴は机の上に広げた、出来立てほやほやのチラシをバンッと叩く。
「ひっ!」
課長は美琴の勢いにびくっとして、変な声を出している。
「失礼しました」
副社長が、ぐっと腕で美琴を横に押しのけて、課長の顔を覗き込む。
「ぎゃ……!」
あまりの腕の強さに、美琴はソファの反対側にひっくり返った。
「課長。ただ通り過ぎるだけの場所だとしても、“エントランスで会社の第一印象は決まる”と言っても、過言ではないんですよ」
「はぁ」
「お客様を迎える企業だったらなおさら、エントランスを使わない手はない、と思いますけどね」
副社長はにこやかに微笑みながら、丁寧に説明する。
美琴はその横顔を、じっと見つめていた。