干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
信じる気持ち
美琴は、はぁはぁと肩で息をしながら廊下を走っていた。
――なんで……なんで部長はこんなこと……。
部長を問い詰める気で温室を飛び出したのに、まだ心のどこかでためらいがあった。
そうする内に、メンテナンス部の扉の前に着く。
美琴は目を閉じて一旦息を吐き、静かに扉を開けた。
つい数日前まで、自分のデスクがあった場所なのに、その部屋はどこかよそよそしさを感じさせた。
「部長」
美琴は、部長がデスクにいるのを見つけると、ゆっくりと歩み寄った。
「ん? どうした?」
口ではそう言いつつも、部長は美琴が押しかけた理由がわかっている、そんな目をしている。
「温室に……電話しましたよね」
美琴は気持ちを落ち着かせるように、声を抑えて言った。
「……あぁ。そのことか」
部長は美琴から、するりと目を逸らす。
――なんで……なんで部長はこんなこと……。
部長を問い詰める気で温室を飛び出したのに、まだ心のどこかでためらいがあった。
そうする内に、メンテナンス部の扉の前に着く。
美琴は目を閉じて一旦息を吐き、静かに扉を開けた。
つい数日前まで、自分のデスクがあった場所なのに、その部屋はどこかよそよそしさを感じさせた。
「部長」
美琴は、部長がデスクにいるのを見つけると、ゆっくりと歩み寄った。
「ん? どうした?」
口ではそう言いつつも、部長は美琴が押しかけた理由がわかっている、そんな目をしている。
「温室に……電話しましたよね」
美琴は気持ちを落ち着かせるように、声を抑えて言った。
「……あぁ。そのことか」
部長は美琴から、するりと目を逸らす。