干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
MMコーポレーションのエントランス装飾は、三回のデザイン案の作り直しを経て完成した。
そして今日が、その納品日だ。
『大事な最初のお客様だから』と、副社長の提案で今日は五人揃って納品に行く予定だ。
「私も、コーヒー淹れてこよっと。滝山くんもいる?」
「あ、ありがと」
美琴が滝山のカップを受け取っていると、部長が同じくカップを頭の上に持ち上げている。
「俺も、おかわり」
「ったく! 部長、トイレ近くなりますよ!」
美琴はぷんぷん頬を膨らませながら、部長のカップを受け取った。
「俺を、じじぃ扱いするな!」
部長は、そう言いつつも顔は笑っている。
その横顔を見ながら、美琴は部長のカップにふと目をやった。
「あれ? 部長カップ変わったんですか?」
見たことのないカップの絵に、美琴は首を傾げる。
「あぁ。いつも使ってるのは、メンテ部に置いてるからな」
「ふーん」
そして今日が、その納品日だ。
『大事な最初のお客様だから』と、副社長の提案で今日は五人揃って納品に行く予定だ。
「私も、コーヒー淹れてこよっと。滝山くんもいる?」
「あ、ありがと」
美琴が滝山のカップを受け取っていると、部長が同じくカップを頭の上に持ち上げている。
「俺も、おかわり」
「ったく! 部長、トイレ近くなりますよ!」
美琴はぷんぷん頬を膨らませながら、部長のカップを受け取った。
「俺を、じじぃ扱いするな!」
部長は、そう言いつつも顔は笑っている。
その横顔を見ながら、美琴は部長のカップにふと目をやった。
「あれ? 部長カップ変わったんですか?」
見たことのないカップの絵に、美琴は首を傾げる。
「あぁ。いつも使ってるのは、メンテ部に置いてるからな」
「ふーん」