干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
「ワンゲル部って言ったら、ワンダーフォーゲルの略で、登山とか沢登りとか、アウトドア活動をするサークルのことだな」
部長は楽しそうに笑いながら、左にウインカーを出し、車は駐車場に入って行く。
「え?! 沢登り?! そ、それじゃあ、もしかして……」
美琴は今朝のカップの事が頭をよぎり、思わず部長の方に身を乗りだした。
「おまえ、危ないだろ……。って、ヤバいな。あっちの方が先についてる」
美琴が目線を外に向けると、駐車場には、すでに副社長と東と滝山が、車の外で二人の到着を待っていた。
部長は慎重にバックで車を駐車させる。
――やっぱり、部長がSNSの人?!
「おい! 干物! 早くしろ」
すでに車を降りた部長が、ドアから顔を覗かせた。
「は、はい」
美琴はその声に、ビクッとして慌てて車を飛び降りる。
――部長には、今度もう少し探りを入れてみよう。
美琴は一人で頷き、気持ちを切り替えて、車の扉を勢いよく閉めた。
部長は楽しそうに笑いながら、左にウインカーを出し、車は駐車場に入って行く。
「え?! 沢登り?! そ、それじゃあ、もしかして……」
美琴は今朝のカップの事が頭をよぎり、思わず部長の方に身を乗りだした。
「おまえ、危ないだろ……。って、ヤバいな。あっちの方が先についてる」
美琴が目線を外に向けると、駐車場には、すでに副社長と東と滝山が、車の外で二人の到着を待っていた。
部長は慎重にバックで車を駐車させる。
――やっぱり、部長がSNSの人?!
「おい! 干物! 早くしろ」
すでに車を降りた部長が、ドアから顔を覗かせた。
「は、はい」
美琴はその声に、ビクッとして慌てて車を飛び降りる。
――部長には、今度もう少し探りを入れてみよう。
美琴は一人で頷き、気持ちを切り替えて、車の扉を勢いよく閉めた。