干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
「よし! 打ち上げ行くぞ」
東が大手を振って、颯爽と会社のエントランスを抜けて行く。
美琴と滝山は駆け足で、必死にその後ろ姿を追いかけていた。
「あ、東さん。仕事より張り切ってるよね……」
滝山がこそっと美琴に耳打ちし、美琴はあははと手を叩きながら大笑いした。
「そうだ。美琴ちゃんは何食べたい?」
美琴の笑い声が聞こえたのか、東が急に立ち止まって振り返る。
「えっ! 私に決定権があるんですか?」
「そりゃそうでしょ。今回の影の功労者だからね」
美琴は腕を組み、何度も首をひねって考えた末、ぽんと手を叩いた。
「じゃあ! 焼き鳥が良いです!」
「は?! まじ?! 副社長と部長がいるのに?!」
東が「信じられない」というポーズをした。
「良いんです! 駅前に美味しいとこありますよ」
美琴は指を差して歩き出す。
「ぼ、僕は寿司がぁ……」
滝山が泣きそうな声を出して必死に美琴を止めようとした。
「しゃーない。タッキー諦めろ」
東は首を振り、滝山の肩に手を置いた。
東が大手を振って、颯爽と会社のエントランスを抜けて行く。
美琴と滝山は駆け足で、必死にその後ろ姿を追いかけていた。
「あ、東さん。仕事より張り切ってるよね……」
滝山がこそっと美琴に耳打ちし、美琴はあははと手を叩きながら大笑いした。
「そうだ。美琴ちゃんは何食べたい?」
美琴の笑い声が聞こえたのか、東が急に立ち止まって振り返る。
「えっ! 私に決定権があるんですか?」
「そりゃそうでしょ。今回の影の功労者だからね」
美琴は腕を組み、何度も首をひねって考えた末、ぽんと手を叩いた。
「じゃあ! 焼き鳥が良いです!」
「は?! まじ?! 副社長と部長がいるのに?!」
東が「信じられない」というポーズをした。
「良いんです! 駅前に美味しいとこありますよ」
美琴は指を差して歩き出す。
「ぼ、僕は寿司がぁ……」
滝山が泣きそうな声を出して必死に美琴を止めようとした。
「しゃーない。タッキー諦めろ」
東は首を振り、滝山の肩に手を置いた。