干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
「わぁ。美味しそう。いただきます!」
美琴はよもぎ団子を一つつまみ、ぽいっと口に入れる。
一口サイズのお団子は、噛むと口の中でよもぎの香りがほわっと広がった。
程よい甘さは、目の前の森の緑と重なって、とても心地よかった。
「今日はね、ボランティアの日なんだよ。そろそろみんなが戻ってくる頃だから、店でお昼を振舞う準備をしててね」
「ボランティア……ですか?」
「そう。遊歩道の手入れをするのさ。定期的にやってやんないと、あんたみたいな滑落者がまた出るからねぇ」
おばちゃんは、あっははと大きな声を出して笑った。
「す、すみません……」
美琴は首をすくめる。
「あ、戻って来た」
おばちゃんが見る方へ目をやると、遊歩道から数人の人がわらわらと現れた。
伐採作業をしてきたのか、いつくかある大きな袋には大量の枝や葉、刈られた草などがぎゅうぎゅうに詰められているのが見えた。
美琴はよもぎ団子を一つつまみ、ぽいっと口に入れる。
一口サイズのお団子は、噛むと口の中でよもぎの香りがほわっと広がった。
程よい甘さは、目の前の森の緑と重なって、とても心地よかった。
「今日はね、ボランティアの日なんだよ。そろそろみんなが戻ってくる頃だから、店でお昼を振舞う準備をしててね」
「ボランティア……ですか?」
「そう。遊歩道の手入れをするのさ。定期的にやってやんないと、あんたみたいな滑落者がまた出るからねぇ」
おばちゃんは、あっははと大きな声を出して笑った。
「す、すみません……」
美琴は首をすくめる。
「あ、戻って来た」
おばちゃんが見る方へ目をやると、遊歩道から数人の人がわらわらと現れた。
伐採作業をしてきたのか、いつくかある大きな袋には大量の枝や葉、刈られた草などがぎゅうぎゅうに詰められているのが見えた。