腕の中で、愛でる
「そうかもだけど……
今でも、私に手を出す人いないよ?」
(だって、相手はみぃくんだし……)

「そう?
結構俺、アンテナ張ってるんだけど!」


それから、しばらくゆっくりして“甘いものが食べたい”と華澄が言った為、近くのコンビニに出かけた二人。

しっかり手を繋ぎ合って歩く。
「星、綺麗…」
「ん?ほんとだー」

「みぃくん」
「ん?なぁに?」

「好きだよ」
御影を見上げ、真っ直ぐ見つめて言う。

「え…/////どうしたの?急に…/////
それ…反則だよ……ドキドキ止まんないじゃん!」
一瞬で顔を赤くする、御影。

「好きなの。
だから、大丈夫だよ!
私は、みぃくんから離れたりしないよ!」

「うん、うん!嬉し~!!
ねぇ!嬉しいから、チューしていい?」
「ここでは、ダメ!」

「えーー!!チュッてだけ!
エロいのしないから!」
「だ、ダメ…!」

「てか!」
「え……」

御影の雰囲気が“明らかに”変わった。

「華澄、ダメだよ。
俺を拒否しちゃ━━━━━━」
ゆっくり顔が近づき、口唇が重なった。

「んんっ…!!?
ん……だめ…んんっ…」
(エッチなキスしないって言ったのに……!)

「ん…フフ…幸せ…!」
口唇を離し、なぞる御影だった。


コンビニでプリンを購入し、マンションに帰った二人。
ソファの下のカーペットに並んで座り、仲良くプリンを食べる。

「はい!カスミン、あーん!」
「あ、あーん…」

「美味し?」
「ん…美味しい…//////」
「俺にも、あーんしてー?」
「うん。あーん…」

「あーーんん!フフ…美味しー!」
「あ……みぃくん、ちょっとジッとして……」
口の端についたプリンを、指で拭った。

「フフ…」
「何?」
「ほんと俺達、夫婦みたいだぁー!」

御影は、心底嬉しそうに笑っていた。


「カスミーン!お風呂入ろー」
「う、うん////」

顔や耳を真っ赤にして、服を脱ぐ華澄。
「カスミン、相変わらず身体綺麗…/////」

「あ、あんま見ないで!!/////」

「えーー!いいでしょ?
後から、どうせいっぱい見るんだし!」


“カスミン、身体洗ってあげる”
御影に言われ、身体を洗ってもらいぴったりくっついてバスタブに浸かった華澄。

終始、顔や耳を赤くしていた。
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