腕の中で、愛でる
「飛馬がいるってことは、シズシズも帰ってきたの?」
「あぁ!
御影や華澄、真理と同じ高校に行くっつってたよ!」
「へぇ…そうなんだ……」
考え込むように、固まる御影。
「まだ、華澄を諦めてないんだと!」
そんな御影に、千影がダメ押しのように言い放った。
「は?
“まだ”あいつ、諦めてねぇんだ……」
「おいおい…俺の息子殺らないでよ?御影」
苦笑いをし、言う飛馬。
「大丈夫だろ。
さすがに御影でも、お前の息子には手を出さねぇよ。
な?御影」
千影が肩を叩く。
「それにそんなことしたら、愛しの華澄が悲しむよ?
華澄泣かせたら、殺すよ?御影」
澄義が反対の肩を叩く。
「こらこら、御影さんを怖がらせちゃダメですよ!
まぁ、でも……華澄さんを傷つけるようなことはやめましょうね!」
微笑んでいる伸明だが、その雰囲気の恐ろしさは凄まじい。
「俺達の姫・華凪の娘だもんなぁー!
華澄を傷つけたら、華凪を傷つけるのと同じだもん!
許されないよね~」
飛馬も、恐ろしい雰囲気を醸し出して微笑んでいる。
恐ろしい四人だ。
雰囲気だけで周りを怖がらせる御影でさえも、この四人には敵わない。
小さい頃から、何度喧嘩を売っても返り討ちに遭ってきたのだ。
学生の頃は最強で、それは今でも語り継がれる程だ。
「わかってるよ。
でも高校卒業したら、速攻もらうからね!」
「いいよ!
御影になら、華澄をあげるよ?
俺は、御影か静馬になら華澄を渡してもいいと思ってるから。
ただ、忘れるなよ?
“決めるのは”華澄だから!」
そこに、ゆっくりドアが開く音がする。
「みぃくん…?」
「あ!カスミン!ごめんね!つい、話込んじゃって!」
「あ、パパ。お帰りなさい」
「ん。ただいま!
…………てか!お前、その格好………」
「え……あ━━━━あーーーー!!?
見ないでぇぇぇーーーーー!!!!」
御影しかいないと思っていた華澄。
御影のTシャツ一枚なのだ。
バタバタと、部屋に戻る。
御影も追いかけていく。
「華澄、エロっ!!」
と千影。
「華澄さん、華凪ちゃんそっくりですね!」
と伸明。
「綺麗になったね!華澄」
飛馬が微笑む。
「まぁね!
だから、ほんとは誰にもあげたくねぇんだよなぁー」
澄義が、煙草をふかしながら言ったのだった。
「あぁ!
御影や華澄、真理と同じ高校に行くっつってたよ!」
「へぇ…そうなんだ……」
考え込むように、固まる御影。
「まだ、華澄を諦めてないんだと!」
そんな御影に、千影がダメ押しのように言い放った。
「は?
“まだ”あいつ、諦めてねぇんだ……」
「おいおい…俺の息子殺らないでよ?御影」
苦笑いをし、言う飛馬。
「大丈夫だろ。
さすがに御影でも、お前の息子には手を出さねぇよ。
な?御影」
千影が肩を叩く。
「それにそんなことしたら、愛しの華澄が悲しむよ?
華澄泣かせたら、殺すよ?御影」
澄義が反対の肩を叩く。
「こらこら、御影さんを怖がらせちゃダメですよ!
まぁ、でも……華澄さんを傷つけるようなことはやめましょうね!」
微笑んでいる伸明だが、その雰囲気の恐ろしさは凄まじい。
「俺達の姫・華凪の娘だもんなぁー!
華澄を傷つけたら、華凪を傷つけるのと同じだもん!
許されないよね~」
飛馬も、恐ろしい雰囲気を醸し出して微笑んでいる。
恐ろしい四人だ。
雰囲気だけで周りを怖がらせる御影でさえも、この四人には敵わない。
小さい頃から、何度喧嘩を売っても返り討ちに遭ってきたのだ。
学生の頃は最強で、それは今でも語り継がれる程だ。
「わかってるよ。
でも高校卒業したら、速攻もらうからね!」
「いいよ!
御影になら、華澄をあげるよ?
俺は、御影か静馬になら華澄を渡してもいいと思ってるから。
ただ、忘れるなよ?
“決めるのは”華澄だから!」
そこに、ゆっくりドアが開く音がする。
「みぃくん…?」
「あ!カスミン!ごめんね!つい、話込んじゃって!」
「あ、パパ。お帰りなさい」
「ん。ただいま!
…………てか!お前、その格好………」
「え……あ━━━━あーーーー!!?
見ないでぇぇぇーーーーー!!!!」
御影しかいないと思っていた華澄。
御影のTシャツ一枚なのだ。
バタバタと、部屋に戻る。
御影も追いかけていく。
「華澄、エロっ!!」
と千影。
「華澄さん、華凪ちゃんそっくりですね!」
と伸明。
「綺麗になったね!華澄」
飛馬が微笑む。
「まぁね!
だから、ほんとは誰にもあげたくねぇんだよなぁー」
澄義が、煙草をふかしながら言ったのだった。