出会い、後悔は一生

交通事故にあってから約1ヶ月。

ゆっくり目を開けると、真っ白い天井が映し出された。一瞬でわかった、ここは病院で、私は、交通事故にあったんだな、と。

横を見ると、親友の美奈が手を握って寝ていた。

私は、そっと名前を呼んだ。
「み、、な、、、？」
その声に美奈は気づいたのだろうか。
起きた様子だった。
私の意識が戻ったのに気づき、泣きながら抱きついた。

「三咲、、、！！！大丈夫、？！？！」

美奈との付き合いは長いのに、美奈がこんなに必死でこんなに泣いてるところ、初めて見たよ。
そして、ナースコールを押し、医者と看護師が私のところへ来た。
両親は、今向かってるみたいだ。

「自分の名前と年齢、わかるかな？」
と、医者に問いかけられた。

私はすぐに答えた。
「山下三咲、19歳です。」

先生はそれを聞いて、「うん、頭にはなんの問題もなさそうだね。もう少し様子を見てみようか、親御さんがこられたらナースコールで教えてね。」
私の担当の医者、いや、先生って言っていいのかな？私の担当の先生はそう言って、部屋を出ていった。

30分後、両親が病院に着いた。

「みさちゃん、！！！」「三咲！！！！」

ダッシュで来たみたいで息が切れてる夫婦。
こんなに焦ってるのも久々に見るな。

そして、夜には彼氏も仕事終わりに来た。

「みさ、き、？」

私はそう問いかけられて、入口の方を見ると、彼氏の唯斗が立っていた。
唯斗は1つ歳が上で、しっかりしてるけどたまに抜けてるところがある彼氏だった。

「美咲、大丈夫なのか？？」
そう問いかけられて、私は、「大丈夫だよ」と答え、そのあと少しの間の後に、「話がある。」と私は切り出した。

「三咲、どうした？」
そう優しい声で、答えた。

私は、別れを告げた。
「唯斗、もう、別れよ？私、色々と限界みたいなんだ。浮気されら時はびっくりした。けど、三咲は次からはしないって約束したら許してあげるって言ったよね？それと裏腹に、私、今、うつ病なんだよね。もう、限界なんだよ。これ以上、私を苦しめないで、、、。」

泣くつもりなんてなかったのに、泣いてしまった。そう、彼は、付き合って一年半になるのだが、浮気をしてしまった時期があった。

唯斗は、なんで、？？と言ったが私の耳にはその言葉はもう届かなかった。

そして私たちは別れ、お互い新しい恋に進むことを決めた。