ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~
 あかりは店内のランプを見て、ふと、穂月の言葉を思い出す。

「穂月さんのお父さんは、キャンプにはまってるそうですが。
 ご主人はキャンプとかは」

「ああ、穂月のお父さんとたまに二人で行きますよ。
 男二人で料理して、夜空を見上げながら、一杯やるの、格別です。

 ……お互い、奥さんへの愚痴を言ったりして」

 ははは……と元は笑ってみせる。

「キャンプ飯ならどうですか?」

「え?」

「男らしい感じのキャンプ飯とかなら、角が立たないのでは」
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