ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~
「あっ、いいですねー。
 庭で調理してみんなで食べるのとか、穂月もいい気分転換になるかもしれないし。

 うん。
 やってみよう」
と言ったあとで、元はすぐ近くにあったランプを手に取った。

「このランプ、素敵ですね。
 ひとつください。

 庭の木にぶら下げて、この下で料理したり、食べたりしたらよさそうだ」

「なんかすみませんね」

 買ってもらって申し訳なく、あかりがそう言うと、

「いやいや、なに言ってるんですか。
 ほんとうにお世話になりました」

 それに、このランプ、ほんとうに素敵です、と元は言ってくれる。

「ところで、キャンプグッズはおかないんですか?
 テントとか」
と元はキョロキョロ店内を見回しはじめた。

「……こ、今度から置きますね」

 遠からず、この店は、キャンプグッズと雑貨を扱う、占いカフェになるだろう。
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