ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~
 


「来斗……」

 誰とも連絡がとれないまま迎えた翌日。

 朝、普通に社長室に、
「おはようございます」
とやってきた来斗に青葉は驚いた。

「なんで、お前、ここにいるんだっ。
 お前の家族、みんな消えたぞっ」

 あかりも来斗も昨夜は電話も繋がらなかったのにっ、と思い、立ち上がる。

「すみません。
 僕も消えます。

 呪文を唱えてしまったので」

 来斗は大真面目な顔でそう言った。
< 526 / 623 >

この作品をシェア

pagetop