ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~
「来斗……」
誰とも連絡がとれないまま迎えた翌日。
朝、普通に社長室に、
「おはようございます」
とやってきた来斗に青葉は驚いた。
「なんで、お前、ここにいるんだっ。
お前の家族、みんな消えたぞっ」
あかりも来斗も昨夜は電話も繋がらなかったのにっ、と思い、立ち上がる。
「すみません。
僕も消えます。
呪文を唱えてしまったので」
来斗は大真面目な顔でそう言った。