ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~
「ああ、この間帰ってきて、ここに来てたよ」

「うそーっ。
 お会いしたかったですーっ」
と言うと、青葉は舌打ちし、

「ここに寄らずに、呪いの村にでも行って、怪しい水晶ドクロでも磨いてればいいのに」
と言っていたが。

 結局、そのあと、ふたりで呑みに行ったらしい。

 なんだかんだで仲良しだ。

「次はガッチリ体型のイケメンの話描いてよ」
と穂月が言うので、

「いや、要求ばっかりじゃなくて。
 もっと話のヒントになりそうなこと言ってよ」
と言うと、あかりが、

「ああ、じゃあ、何度も記憶喪失になる人の話とかは?」
と言うので、つい、

「そんな間の抜けたヒーロー、誰も格好いいって言わないよ」
と言ってしまった。
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