ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~
「青葉さん」

「いつか日向にも見せたらいい」
と言いながら、細いグラスに入ったよく冷えたビールをくれる。

「なんでこんなもの残したのって言いそうですけどね。

 ……ところで、あのー、すごく美味しそうなんですけど、ビール結構です」

「なんでだ? 美味いぞ。
 風呂から出てから呑むか」

「いえ、そうでなくてその。
 ……一応、結構です」
と私は照れたように笑った。

 青葉さんにお風呂に入れてもらった日向が走り回っている。

 パジャマを着ながら、また、
「スローチェンジッ」
と叫んでいた。

 青葉さんは笑い、

「そうか。
 ……じゃあ、もう一冊、日記を買ってやろう」
と言って、そっと私を抱き上げる。
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